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1996 年度 実績報告書

絨毛羊膜炎における未熟児肺成熟の促進に関する胎内因子の特定

研究課題

研究課題/領域番号 07807151
研究機関秋田大学

研究代表者

津田 晃  秋田大学, 医学部, 助手 (20241664)

研究分担者 平野 秀人  秋田大学, 医学部, 助教授 (80156687)
キーワードfetal lung / surfactant associated protein / chorioamnionitis / free redical / xanthine oxidase
研究概要

絨毛羊膜炎(CAM)は早産の主たる原因とされている。CAMに合併した早産未熟児では胎児肺成熟が促進していることが多く、その中の一部はWilson-Mikity syndromeといった未熟児慢性肺疾患と発症することが報告されている。未熟児慢性肺疾患は児の予後に影響を与えるが、CAMにおいて胎児肺成熟を促進する物質やその機序についてはいまだ特定されていない。本研究は、CAMにおいて羊水中に増加した好中球から産生される活性酸素および炎症性サイトカインが、胎児肺成熟を促進物質の一つとして関与しているかどうかについて実験的および臨床的検討を行うことを目的とした。
(1)臨床的検討では、CAMで羊水中の炎症性サイトカイン(IL-6,IL-8)が高値を示すことがわかり、診断的意義をもつことが明らかとなった。
(2)実験的検討では、Wister系妊娠ratを用い、妊娠16日目に開腹し、直視下にXanthine(X)1mM+Xanthine Oxidase (XO)100mu/ml,10mU/ml,1mU/ml,0.1mU/mlをそれぞれ羊水中に注入し、活性酸素を発生させた。妊娠19日目に再開腹し、胎児肺を摘出し組織中のsurfactant associated protein A,B,CのmRNAの発現について検討した。妊娠19日目におけるsurfactant associated protein A,B,CのmRNAをRT-PCR法で検討した結果、X/XOを投与した群でコントロール群に比較して明らかな増加が認められた。また、X/XOの拮抗物質であるcatalaseやallopurinolで一部抑制が観察された。
以上のことから、X/XOによる羊水中の活性酸素は、胎児肺成熟を促進する物質の一つと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Akira TSUDA: "Transabdominal amuioinfusion therapy with antibiotides for preterm premature of membranes before 26 weeks of gestation." J Matern Fetal Invest. 6. 171-174 (1996)

  • [文献書誌] 平野秀人: "早産と絨毛羊膜炎-診断・治療と予防-" 産婦人科の世界. 48(10). 867-876 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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