研究課題/領域番号 |
07807155
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
原 鉄晃 広島大学, 医学部, 助手 (30198890)
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研究分担者 |
堀内 俊孝 広島県立大学, 生物資源学部, 助教授 (70209279)
吉里 勝利 広島大学, 理学部, 教授 (20095516)
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キーワード | 着床 / 子宮内膜細胞 / 脱落膜化 / スフェロイド / 3次元培養 |
研究概要 |
[目的]着床現象をin vitroで3次元的に再現できる子宮内膜細胞の培養系を確立し、着床現象を解明し、臨床応用可能な新しい胚移植法となりうるかどうかの基礎実験を行う。 [研究成果]温度感受性ポリマーであるポリNイソプロピルアクリルアミドと1型コラーゲンで作製した人工細胞外マトリックスを利用し、3次元再構築体である多細胞性球状凝集塊(スフェロイド)を作製する方法など、組織工学的手法を子宮内膜細胞に応用し、性ホルモンに感受性があり人工子宮内膜として応用可能な、子宮内膜の3次元再構築体の作成方法の確立を目指し、現在までのところ、子宮内膜間質細胞を含む3次元再構築体であるスフェロイドの作製には成功した。しかも、この3次元再構築体の内部で子宮内膜間質細胞は性ホルモン(プロゲステロン)に反応してcell sortingを起こして凝集し、さらに、分泌蛋白であるプロラクチンを産生し、細胞骨格の変化を来してデスミンを長期にわたって発現し、脱落膜化していることが明らかとなった。このように子宮内膜間質細胞を含むスフェロイドが性ホルモンに反応したことで、3次元構造を有する人工子宮内膜を作製する端緒が開けた。子宮内膜の生理機能は、子宮内膜上皮と間質の巧妙なオートクライン・パラクライン調節により制御されていることが明らかとなりつつあり、子宮内膜上皮細胞も含む培養系を目指しているが現在までのところ性ホルモンへの反応性を確認するまでには至っていない。
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