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1995 年度 実績報告書

中枢聴覚路におけるGABAの役割についての実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07807159
研究種目

一般研究(C)

研究機関山形大学

研究代表者

横田 雅司  山形大学, 医学部, 講師 (80166884)

研究分担者 青柳 優  山形大学, 医学部, 教授 (40107181)
鈴木 豊  山形大学, 医学部, 助手 (70250925)
キーワード中枢聴覚路 / GABA / 聴性誘発反応 / 神経伝達物質
研究概要

モルモットに気管切開を施し気管孔よりベンチレーションチューブを挿入する。ベンチレータで呼吸を管理しながら、ハロセンにて全身麻酔を行い、モルモットを固定器に中空イヤーバーを用いて固定する。モルモットの側頭葉を吸引し、下丘を明視下に置く。タングステン双極電極を下丘中心核および外側核に刺入し、各々の部位から聴性誘発電位を測定した。これを基準電位としてGABAのagonistであるバクロフェンの水溶液を頚静脈に留置した静注チューブから投与する。バクロフェン投与後に下丘各部位より得られた聴性誘発電位を前述の基準電位と比較した。下丘より誘発電位がいずれの部位においても、バクロフェン投与後にそのアンプリチュードを有意に減少させた。同様に小脳を吸引除去することにより、蝸牛神経核を明視下に置き、双極電極からの聴性誘発電位を得て、下丘の場合と同様にそれがGABAによって影響を受けることを確かめた。以上の実験によりGABAが中枢聴覚路において蝸牛神経核ならびに下丘における神経伝達物質のひとつである可能性があると推測した。
次に上記の実験と同様の方法でモルモット固定し、全身麻酔下に下丘、蝸牛神経核に神経伝達物質抽出用のプローブを刺入し、音刺激を与えない時と、与えた時の両方の条件下でGABAを抽出してその差違を検索している。また、全麻の状態でstereo taxicに誘発電位記録用電極と神経伝達物質抽出用のプローブを併せ持つ電極を蝸牛神経核、下丘、および聴皮質に刺入し、聴性誘発電位を用いてそれらの電極が目的の部いに到達していることを確認した。この電極を固定したのちモルモットを覚醒させ、この状態で音刺激のある時とない時のGABAの変化を観察している。
問題点
1)モルモット用の専用固定器がないため猫用の固定器を使用している。このため実験動物の固定の状態が常に不安定である。
2)抽出された神経伝達物質の量を解析する高速クロマトグラフィーがなく、廃棄処分となった1980年購入の機器を使用している。このためデータの信頼性に欠ける。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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