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1995 年度 実績報告書

ケラチノサイトの増殖と分化に関する分子生物学的および組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07807168
研究種目

一般研究(C)

研究機関九州歯科大学

研究代表者

原田 英光  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (70271210)

研究分担者 TANDLER Bern  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (90271212)
豊島 邦明  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10112559)
キーワードケラチノサイト / differential display / 細胞分化 / bcl-2 / NGF-R
研究概要

モノクローナル抗体G6K12を用いたマグネットビーズ法により、扁平上皮癌細胞株SCC-25や口腔粘膜上皮から基底細胞と分化細胞を効果的に分離できた。分化した有棘層の細胞(G6K12陽性細胞)の増殖活性について検討した結果、増殖能はほとんど有していなかった。さらに、分離した基底細胞集団とG6K12陽性細胞の集団よりmRNAを抽出し、differential displayを行った。本方法により、基底細胞集団に特異的に発現したPCR産物と分化細胞に特異的に発現したPCR産物を検出した。現在、PCR産物がダイレクトシークエンス法によって検索中である。細胞骨格等の遺伝子が検出されたが、目的とする分化誘導遺伝子やその抑制遺伝子等は得られていない。また、アポトーシス抑制遺伝子であるbcl-2が基底細胞のみに発現していることに注目して、bcl-2発現ベクターをSCC-25に導入した結果、細胞の分化を抑制した。bcl-2は、ケラチノサイトの細胞分化に重要な働きをしていると推測できる。
来年度は、現在のPCR産物の検索を継続する。
また、口腔粘膜上皮の基底細胞のみにNGFのレセプターが発現するため、抗NGF-レセプター抗体を用いて、基底細胞のみを上記方法にて分離することを検討したい。G6K12と抗NGF-レセプター抗体を同時に用いることでさらに厳密に細胞を分離濃縮できると考えられる。7年度同様、differential display法により、分化誘導遺伝子の検索を行う予定である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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