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1995 年度 実績報告書

血小板凝集活性を持つ単クローン抗体が認識する新規細胞接着分子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07807202
研究種目

一般研究(C)

研究機関静岡県立大学

研究代表者

三輪 匡男  静岡県立大学, 薬学部, 助教授 (10046287)

キーワード血小板活性化因子 / PAF / 血小板凝集 / 細胞接着因子
研究概要

血小板凝集反応に血小板膜上の細胞接着因子(GMP140,GPII/GPIII)の関与が、また血管内皮細胞への粘着反応に内皮細胞膜上のセレクチンの関与が明らかにされている。本研究担当者はトロンビン等の刺激による血小板凝集反応と異なり、PAF刺激により惹起された血小板凝集魂は血小板のレセプターに結合したPAFを特異的PAFアンタゴニストにより解離させると脱凝集する現象を初めて見出た。この結果はPAF刺激で惹起された凝集反応に関わる細胞接着因子の細胞膜上での発現が可逆的な機構に基づくことを示唆するものであった。これまで明らかにされている血小板細胞接着因子(GMP140,GPII/GPIII)のみでこの現象は説明出来なかったことから、ウサギ血小板で免役したマウス脾臓細胞から常法に従い抗体産生細胞をクローニングし、血小板凝集阻止活性を有する抗体産生株(YMY2-73)を樹立し、腹水より精製したモノクローナル抗体はk鎖を持つIgG2aタイプであった。この精製抗体をHITrap NHS活性化カラムに結合させ、CHAPSで可溶化したウサギ血小板膜蛋白質画分を吸着させるアフィニティークロマトグラフィーで、血小板細胞細胞接着因子を濃縮した。この濃縮細胞接着因子画分をラクトペルオキシダーゼを用いてヨード化反応を進め、前記ノモクローナル抗体、Biotin-F(ab')_2ウサギ抗マウスIgG(H+L)と反応後にアビジンアガロース懸濁液を加え、免疫沈降反応でヨード標識細胞接着因子を濃縮した。この標識接着因子画分がSDS-PAGEで分離後、バイオイメージングアナライザー(BAS 2000)で検出し、放射活性が120kDa,110kDa,30kDaに認めた。現在これら蛋白質の蛋白化学的性状について検討している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Junko Sugatani: "High density lipoprotein inhibits the synthesis of platelet-activating factor in human endothelial cells" J.Lipid mediators Cell Signalling. 73. 73-88 (1996)

  • [文献書誌] Masashi Mizuguchi: "Neuronal and vascular pathology as a manifestation of the central nervous system toxicity of Verotoxin 2" Acta Neuropathologica. (in press). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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