研究課題/領域番号 |
07808011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 国際武道大学 |
研究代表者 |
河野 俊彦 国際武道大学, 体育学部, 教授 (50092052)
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研究分担者 |
嶋田 裕 千葉大学, 医学部, 教授 (70009116)
立木 幸敏 国際武道大学, 体育学部, 助手 (20255178)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | ジストロフィン / ビンキュリン / C-蛋白質 / 再生 / ニワトリ / 共焦点レーザー顕微鏡 / ALD / 免疫細胞化学 |
研究概要 |
ニワトリの前広背筋(ALD)に凍結損傷を与え筋の再生を観察した。損傷後2-7日の再生筋線維の横断、縦断凍結切片を作成し抗ジストロフィン抗体、抗ビンキュリン抗体と抗心筋型C一蛋白質抗体で反応後、螢光色素標識された2次抗体とファロイジンで染色を行った。また観察には共焦点レーザー顕微鏡を使用した。 凍結損傷後3日目には抗心筋型C-蛋白質抗体(以下CCP)に濃染される再生筋があらわれ、それらの中に抗ジストロフィン抗体に染まるものと染まらないものとがあった。染まるものは細胞膜に沿って非連続的に染色された。また抗ジストロフィン抗体には陽性であるが、抗ビンキュリン抗体には陰性の線維もみられた。 損傷後7日目では再生筋線維のCCPによる染色性は、3日目のものと同じ程度に染色されるものと染色性が弱くなっているもの、また、中程度に染まるものとが混在していた。 抗ジストロフィン抗体、抗ビンキュリン抗体の染色性を縦断切片より膜面にそって観察すると、正常な筋線維では抗ジストロフィン抗体、抗ビンキュリン抗体とも格子状に局在して観察された。 損傷から7日目のCCPに強く染まる再生筋線維の膜表面では、抗ジストロフィン抗体は瀰漫性に染色され、CCPに弱く染まる再生筋線維では同様に瀰漫性に染色されるものや、明瞭な縞模様に染色されるものが観察された。またCCPに中程度染色される再生筋線維では抗ジストロフィン抗体は瀰漫性、あるいは不明瞭な縞模様に染色されていた。 これらの結果からジストロフィンは骨格筋線維の再生においてビンキュリンより早期に発現し、その再生が進むにつれて細胞膜表面に沿って瀰漫性から縞模様構造、そして格子状構造に構築されていくことが示唆された。
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