環境教育における住民苦情の絶えない悪臭の問題解決において、悪臭を伴う施設の環境モニタリングシステムに関する基礎的な研究開発を遂行してきた。これまで半導体ガスセンサを複数種複合することにより、コンピュータ支援の匂いセンサシステムを開発してきた。この一連の研究を踏まえてまず、悪臭を伴う施設で使用する目的で、携帯用の環境モニタリングシステムを設計し試作した。それを用いて悪臭の計測に関する基礎的な研究を検討した。 研究成果の一部を電気化学協会95年秋季大会(1995年9月29日山梨大学にて)技術・教育研究懇談会で口頭発表し、さらに研究論文として発表した。内容は、研究の初期段階のものであるため、携帯用の環境モニタリングシステムの試作報告のみであるが、現段階では、大気の悪臭度について個々の悪臭物質について検討している。 本研究は、平成8年度も継続であるので、今後の見通しとして、携帯用の環境モニタリングシステム第1号機を試作して悪臭を伴う施設の現場で応用することにより、本システムの実用化に向けて研究を遂行する予定である。
|