研究課題
今日の情報化社会の中で、計算機を使いこなし、今後の動向を見定めながら、情報の正しい取扱い方の普及をかかることのできる人材は一般社会はもとより教育分野においても極度に不足しており、今後もこの状況は続くと思われる。我々は教育学部で具体的にどのような教育を行うべきか、社会の中で情報処理の普及にあたろうとする学生にどのような示唆をするべきなのか、また情報教育の教材としてふさわしい機器、環境はどんなものなのか、さらに教育学部及び教育学部情報教育コースのカリキュラムはどのようなものであるべきか、その中で情報教育法はどのように教えられるべきかの諸点を研究の目標とし、大岩レポート、ACMXのカリキュラム91等の検討、千葉大学等の状況調査を行い、また各自の教育事例に基ずく議論を繰り返してきた。1年にわたる調査、検討の結果、現時点であるべき情報教育の姿として大要以下のような結論を得た。1)徹底したキーボードのトレーニング。電子メールの使用。これはすべての学生に共通の導入部である。2)上の共通過程の後は、理科、社会、数学等の学生の専門教科の教員が、専門の中からテーマをとって教えなければならない。(さもなければ学生は興味を失う。)3)上の過程の中心となるべきは、ウインドウズ等のオペレーティングシステムになれることである。4)新過程の情報コースの学生に対する教育は、これとはまったく異なり、情報の専門教育でなければならない。この際、教育学部の資産を生かし、学際領域的な指向が重要であろう。5)情報機器の環境は、ネットワークを生かしたものでなければならないhttp:/kenta.kj.yamagata-u.ac.jp/KYOIKU/project.htmlを参照されたい。)
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