線形構造方程式モデルにおける同値パスモデルを計算機で簡単に生成できるアルゴリズムの開発研究を行った。 文献のレビューにより、新たに二つの方法が検討されたが、現状では、Mayekawa(1994)の最後に示された、コレスキー分解を用いる解析的方法が最も簡単であると考えるに至った。 線形構造方程式モデルを利用するためには、コンピュータプログラムの利用は不可欠であるが、パスモデルの入力方式としては、グラフィカルなインターフェイスを利用するのがもっとも便利である。しかし、SASで用いられている構造方程式の入力方式も慣れれば簡単である。また、SASには入力されたパスモデルをデータセットとして保存するためのオプションが用意されているため、このSASの出力データセットを解析すれば、ある程度簡単な入力方式でパスモデルが得られる。前年度に於いては、この出力データセットの構造を把握し、同値パスモデル生成のプログラムへのリンクを取ることを可能にした。
|