■聴覚障害者の視覚情報受容過程に関する調査等 映像作品視聴時の内容理解と映像制作の構成の関係について .外国製コマーシャルフィルムの視聴と内容理解(対象20名) →内容理解の促進要素として、a.表情・動作情報の有効性、b.映像変化の前後関係の対応性、c.キーワードの視覚化等が挙げられた。内容理解の混乱要素としてa.話題性の周知の有無、b.階層の深い比喩性等が挙げられた。 .自由なテーマによって作成された映像の構成(対象3名1グループ) →映像視聴時の傾向に類似し、表情・動作挿入時間が長く構成が一面的ではないかとの仮説を得た。 ■聴覚障害者の情報環境の実態に関する調査等 ○情報空間における情報受容の実態について(対象10名) .テーマパーク内での情報入手について、健聴者同伴グループと同伴しないグループに分け、音楽、ナレーション等の情報の受容状況を実地調査する。 →聴覚障害者は受容できない情報の要素と、入手のための補償方法のガイドラインを得ることができた。 部内資料)「TDLにおける聴覚障害ゲスト対応に関する提案」にまとめた。 ○機器操作時の聴覚情報の関与に関する行動分析(対象3名) .家庭用ファクシミリの操作状況をプロトコルデータ化し受話器、機器本体から出る音情報の関与を分析した。 →受話器音は、次操作のきっかけとなりなた、エラー時の操作変更の試行錯誤過程に大きく関与していることが明らかになった。 部内資料)「聴覚障害者対応の家庭用ファクシミリのコンセプトモデルの提案」としてまとめた。
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