研究課題/領域番号 |
07808049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
椎原 正次 大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (10268229)
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研究分担者 |
能勢 豊一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (40140199)
栗山 仙之助 摂南大学, 経営情報学部, 教授 (30079587)
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キーワード | 生産計画 / 部品中心生産管理システム / スケジューリング / ロット分割 / 在庫管理 / 配送計画 / 経営情報システム |
研究概要 |
本年度も昨年度に引き続いて、ロット分割がスケジューリングに与える影響をコンピュータ・シミュレーションにより検討した。この結果、ロット分割が高い効果を示す優先規則やその他の条件について明らかにすることができた。最大滞留時間に有効な優先規則はMWKR(Most Work Remaining)といわれていたが、ロット分割を考慮すればSPT(Shortest Processing Time)の方が有効であることがわかった。さらに、ロット分割が各滞留時間に及ぼす影響を、遊休時間の減少と段取り時間の増大に分割して考察することで、ロット分割数と滞留時間の関係を定式化することができた。そして、その精度を検討することで本研究の有効性を明確にした。優先規則として、FCFS(First Come,First Served)やSPTを使うときが精度が高いことがわかった。また、もうひとつの研究対象としている、在庫管理における発注の同期化の影響を実験するプログラムを作成した。 以上の成果の一部については、関連する学会において発表した。ロット分割数と最大滞留時間の関係については、20th ICC&IEにおいて『A study for the performance of schedule considering dividing batch size』と題して発表した。ロット分割が高い効果を示す優先規則やその他の条件については、日本経営システム学会に『ジョブ・ショップ・スケジューリングにおけるロット分割の効果』と題して口頭発表し現在投稿中である。 さらに、電気メーカーの工場調査を実施することにより、セル生産方式の経済性とその特性を検討することができた。またCE(Concurrent Engineering)の実用性についても検証することができた。
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