研究課題/領域番号 |
07808049
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
椎原 正次 大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (10268229)
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研究分担者 |
能勢 豊一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (40140199)
栗山 仙之助 摂南大学, 経営情報学部, 教授 (30079587)
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キーワード | 生産計画 / 部品中心生産管理システム / スケジューリング / ロット分割 / 在庫管理 / 配送計画 / 経営情報システム |
研究概要 |
本年度は、部品中心流通システムにおける配送・在庫システムの効率化についての研究を行った。ここでは、1つの親在庫点と複数の子在庫点から構成される2段階多階層の在庫モデルにおいて、発注の同期化が各在庫点の経済的な発注方策に与える影響について検討した。本モデルでの発注方式としては、発注点法と定期点検法の2種類を用いて非撹・検討した。そして、コンピュータ・シミュレーションを用いてモデルの性質を経済的な視点から分析した。 その結果、次の諸点が明らかとなった。(1)発注点法は子在庫点の効率化に有効であり、定期点検法は在庫システム全体の効率化に有効である。これは、定期点検法の方が、親在庫点の在庫量を低減できるためである。(2)同期化の効果は、定期点検法の方が発注点法よりも大きいし安定している。(3)発注の同期化により各在庫点での発注費用の低減が期待できるのであれば、各子在庫点での経済的な発注量は減少する。 さらに本年度は、研究課題のもう一方の柱である「ロット分割がスケジューリングに与える影響についての研究」の成果の一部として、日本経営システム学会誌に2件の研究論文が掲載された。これらのなかには、ロット分割が高い効果を示す条件やロット分割数と最大滞留時間の関係についてまとめてある。この他には、第14回経営工学国際会議(The 14th International Conference on Production Research)と日本経営システム学会において口頭発表を行った。
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