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1995 年度 実績報告書

海に近い砂漠に雨を降らす方法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07808064
研究種目

一般研究(C)

研究機関金沢工業大学

研究代表者

柳下 和夫  金沢工業大学, 工学部, 教授 (20239809)

研究分担者 若林 宏明  金沢工業大学, 工学部, 教授 (90011056)
キーワード砂漠緑化 / 人工降雨 / さとうきび / アルコール / 再生可能エネルギー / 灌慨 / 海水蒸発加速 / 太陽光吸収
研究概要

1.今年は蒸発を加速する方法を研究した。それは水面に黒色物資を浮かべることにより、太陽光線が水面で反射されたり、海の深部にまで浸透することなく、海水面で100%吸収され、水分の蒸発が加速されるという仮定を立て、それを実証した。水面に発泡スチロールのペレットを浮かすことを考えていたが、実験中に強風で飛び散ってしまうことが分かった。
2.そこで(1)黒色スポンジゴム、(2)黒色寒冷紗、(3)黒色ビニールフィルム、(4)黒色綿布の破片を浮かせ、それらを浮かせていない真水と蒸発がどれだけ異なるかを27日間野外で実験した。その結果、蒸発は(1)1.17、(2)1.28、(3)1.11、(4)1.37倍に加速されることが認められた。1.37倍を示した黒色綿布は長時間使用すると沈殿し始める。またさらに長い年月には腐敗することもある。海の上であるために、船舶の航行の邪魔になないようにしなければならない。
3.これとは別に、水だけ入れたバットと水の上にカーボンブラックを浮かせたバットを暗室内でそれぞれ500ワットのランプで5時間照らし、二つのバットに入れた真水の蒸発の差を測定した。その結果カーボンブラックを浮かせたバットの方が1.28倍も速いことかが分かった。しかし黒色綿布は長時間立つと腐敗する恐れがある。問題はカーボンブラックは比重が1.8と水よりも重いので、長時間使用すると沈殿してしまうことである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kazuo Yanagishita: "Making Artficial Rain on a Desert near Sea" International Association for Management of Technology. (講演のみ). (1996)

  • [文献書誌] 柳下 若林 村田 小板橋: "海に近い砂漠に海を降らす方法の研究" 日本沙漠学会. (講演のみ). (1996)

  • [文献書誌] Kazuo Yanagishita: "Management of Technology V" Making Artficial Rain on a Desert near Sea, 365 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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