• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

海に近い砂漠に雨を降らす方法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07808064
研究種目

基盤研究(C)

研究機関金沢工業大学

研究代表者

柳下 和夫  金沢工業大学, 工学部, 教授 (20239809)

研究分担者 若林 宏明  金沢工業大学, 工学部, 教授 (90011056)
キーワード砂漠緑化 / 人工降雨 / 再生可能エネルギー / 太陽光吸収 / サトウキビ / 灌漑 / アルコール / 海水蒸発加速
研究概要

海に近い砂漠に雨を降らす方法を研究しているが、昨年度は海水の表面に黒い発泡スチロールの球を浮かべて、太陽光と自然風による蒸発量を小規模な実験で求めた。
今年度は、その蒸発した水分を、海上から砂漠へ移動させる方法のコンピュータ・シミュレーションを行った。砂漠の砂の表面をカーボンブラックで黒く塗り、そこに太陽光を当てると、地面の温度は上昇する。したがって、その上の空気の温度も上昇する。するとその部分が低気圧となる。すると海上の水蒸気は高気圧なので、地上の低気圧の部分に流れ込む。そのとき水蒸気は上昇気流に引き込まれて共に上昇する。上空で断熱膨脹し気温が低下し雲が発生し雨が降る、という原理である。
問題は海から内陸までどれくらいの距離まで水蒸気を引き込めるかである。というのは海岸近くで雨が降ったのでは、砂漠の奥地の灌漑のためにポンプで送らなければならない。これには大きな費用が掛かる。海岸沿いに山があって、山の斜面に雨を降らせることができれば、そこから斜めに重力で砂漠に灌漑が可能である。海岸沿いに山がない場合、海からどれくらい離れた山まで雨を降らすことができるかによって、この降雨方法の適用可能な立地条件が大きく異なる。今年度はシミュレーションのソフトウエアの選定と習熟に時間が掛かり、距離を算定するまでに至らなかった。来年度は引き続きシミュレーションを行い、実験も行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 柳下和夫: "海に近い砂漠に雨を降らす方法" 水. 37/5. 16-21 (1995)

  • [文献書誌] 柳下和夫: "海に近い砂漠に雨を降らす方法" Marine. 27/11-12. 78-84 (1995)

  • [文献書誌] 柳下和夫: "21世紀のエネルギーを求めて" エネルギー・資源. 17/6. 96 (1996)

  • [文献書誌] K.Yanagishita: "Management of Technology V" Elsavier Advanced Technology, 1/905 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi