現存する古典写真印画の特性解析と劣化の推定を行った。特に古典カラープリント、Polychromide Printおよび古典古典カラー透明陽画、Autochrome Plateに関して色劣化の状況を分光測光的に定量した。これらの色劣化は単色濃度ヒストグラムを用いても定量化、色復元に関する劣化補正について基礎的な方法を確立した。上述の解析を基礎にして、同じ手法により同時代カラー写真方式全般に亘る色復元のための補正を行いつつある。 また、一方、現状のカラー写真方式についても、古典カラー写真劣化評価尺度設定のため、劣化解析試験を行った。 これらの結果、古典カラー写真に対する色劣化補正の基礎的方法を確立することができた。
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