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1995 年度 実績報告書

味覚情報が咀嚼行動に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07838016
研究種目

一般研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

硲 哲崇  大阪大学, 人間科学部, 助手 (90243154)

研究分担者 山本 隆  大阪大学, 人間科学部, 教授 (60028793)
キーワード咀嚼 / 摂食行動 / 味覚 / 筋電図 / ラット
研究概要

咀嚼は、ヒトを含めた哺乳動物が、エネルギー源、栄養素を外界の食物から摂取するための第一段階として必須の動作である。本研究は、食物に混入する味の質や量などを変化させた種々の食餌を動物に与えた時の、顎・舌運動パターンを行動学的及び電気生理学的方法をもとに解析し、食餌中の味覚情報が咀嚼行動に及ぼす影響について解明することを目的としたものである。
当該初年度では、4基本味を中心とした種々の味物質をラットが通常食餌として摂食している飼料(オリエンタル社製:MF)に同量混入し、その摂食前後での行動解析、及び、側頭筋、咬筋、顎二腹筋の筋電図パターンを解析した。
その結果、行動解析においては、5mM塩酸キニ-ネのような高濃度の忌避物質が含まれている味物質を摂食する際に、GapingなどのAversive behaviorが、他の食餌摂食時に比べ、有意に多く観察されることがわかった。また、このような食餌を摂食する際には、満腹までに要する時間が長くなり、かつ、総摂食時間に対する実際に咀嚼している時間の割合が小さくなった。
咀嚼筋筋電図の解析では、5mM塩酸キニ-ネのような高濃度の忌避物質が含まれている味物質を咀嚼する際には、そのチューイングサイクルが早くなり咀嚼筋のバースト放電の大きさが他の食餌咀嚼時に比べ、小さくなることがわかった。
以上の、結果から、食餌中に含まれる味物質が、咀嚼を含めた摂食行動に大きく影響を与えていることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 十河宏行,硲 哲崇,山本 隆: "ラットの咀嚼行動に及ぼす味覚の効果" 日本味と匂学会誌. 2. 371-374 (1995)

  • [文献書誌] 硲 哲崇,山本 隆: "プロピレングリコールの味覚効果について" 日本味と匂学会誌. 2. 375-378 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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