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1996 年度 研究成果報告書概要

成長発育に伴った咀嚼機能の変化と顎骨のバイオメカニクス

研究課題

研究課題/領域番号 07838036
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分時限
研究分野 咀嚼
研究機関昭和大学

研究代表者

槇 宏太郎  昭和大学, 歯学部, 講師 (80219295)

研究分担者 伊能 教夫  東京工業大学, 工学部, 助教授 (70126308)
柴崎 好伸  昭和大学, 歯学部, 教授 (40014005)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード骨密度 / 機械的刺激 / 咀嚼器官 / CT / 有限要素解析
研究概要

不正咬合や咀嚼障害を診断し、適切な治療法や予防法を確立するためには、咀嚼機能の成長発育に伴った変化と顎顔面骨の形態的ならびに質的な反応性との関係を正確に把握することが必要である。とくに、顎骨の成長過程において、咀嚼筋の活性や咬合時に発生する力学的負荷(mechanical stress)は、バイオメカニカル(生力学的)な要因として歯列形状から顎顔面骨の形態、ひいては顎骨の硬さや骨梁などの構造性にまで影響を及ぼすことが知られている。
そこで、本研究では、被験者各固体における咀嚼状態および咬合関係を力学的エネルギーとして数量化し、顎骨の三次元的な形態,力学的な構造性ならびに骨密度分布と比較することによって咀嚼・咬合の成長変化が顎骨の骨改造に及ぼす影響をバイオメカニクスの観点から評価することを目的とした。
具体的な方法は、X線CTを用いた顎骨の骨密度測定方法を用い、さらに有限要素解析法を導入することによって、変形症例ならびに正常例における顎骨の成長発育にともなった三次元的な形態変化と骨密度の変化を解析した。
その結果、小児期の側方歯群の反対咬合など咀嚼機能の不均衡は顎骨の変形成長をもたらす可能性が示唆されるとともに、咬合時に発生する相当応力の分布と顎骨の骨密度分布,硬さには高い相関があることも判明した。
本研究によって、咀嚼状態のちがいと顎骨の形態ならびにその硬さなどの質的な性状との関連性がより明確にされ、早期の不正咬合を治療することによって咀嚼器官の正常な成長発育が促進されることが示された。

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公開日: 1999-03-09  

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