研究課題/領域番号 |
07838044
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
西山 勝弘 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20084783)
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研究分担者 |
小野塚 実 岐阜大学, 医学部, 講師 (90084780)
川瀬 俊夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (30084784)
斎藤 滋 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (80084713)
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キーワード | 遺伝子発現 / in situ ハイブリダイジェション / BDNF |
研究概要 |
咀嚼の質的・量的差異によってすなわち、成長期・小児の乱杭歯に由来する不正咬合時の咀嚼、歯牙を欠損してゆく老人の咀嚼、あるいは軟食化による咀嚼頻度、強度の減少など今日多岐に変化した咀嚼の動態の寄与によりいかなる変動を示し、それが脳の発達、機能にどのようにfeed backされてゆくのか明らかにすることを目的とした。しかしながら、その遺伝子発現に及ぽす影響が、限られた領域や微小な変化に留まる場合は、その差を有意なものと認識できる精度の高いmRNAの定量法が必要となる。海馬から得た全RNA画分中のBDNF-mRNA量のRT-PCRによる定量性は、前RNA 1ug、サイクル数20前後では比較的良く保たれていた。エチジウブロマイド染色による検出に比べ、サザンハイプリダイゼーション法による検出は感度が飛躍的に向上するために、PCRのザイクル数を減らすことができ、定量性においても優れていた。ラットにおいて硬食・軟食の食事の違い、すなわち咀嚼運動の差が、海馬でのBDNFのmRNA発現量にどのような影響を及ぼすかについて解析を行った。硬食のラットの方がBDNF・mRNAのレベルを増加している傾向が見られた。ラットにおいてin situハイブリダイゼーション法を用いてさらに精密に定量を行うことを試みた。[35S]アイソトープでラベルしたプローブを用いてラットの脳の凍結切片に対しinsituハイブリダイゼーションを行い、その放射線量を50umの解像度を持つバイオイメージアナライザーBAS3000(富士写真フィルム社製)により正確に定量した。その結果においても両ラットの海馬の間には有意な差は認められなかったが、今回用いたこの定量システムにおいては、切片間の誤差が最大で30%程度と非常に再現性と定量性において優れている事が明らかとなった
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