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1995 年度 実績報告書

モルモットにおける離乳時期,方法が咀嚼機能獲得に及ぼす筋電図学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07838045
研究種目

一般研究(C)

研究機関朝日大学

研究代表者

飯沼 光生  朝日大学, 歯学部・小児歯科, 助手 (70184364)

キーワードモルモット / 吸啜 / 咀嚼 / 離乳 / 筋電図 / 発達
研究概要

同腹から4匹生まれたモルモット40匹を飼育条件から10匹ずつの4グループに分けた。つまり、母獣と共に育て、自然に離乳されたモルモットをコントロール群とし、母獣と分離可能な生後3日で母獣より分離し固形食、粉末食及び人工乳により飼育したものをそれぞれ固形食群、粉末食群、人工乳群とした。
それぞれのモルモットのうち、各グループの3匹ずつに頭蓋骨に固定電極を固定して、咬筋、顎二腹筋、口輪筋に電極を埋め込み、モルモットの摂食活動時の筋電図及び口腔内圧を測定し、今回購入したデータレコーダに記録し分析した。ただし、コントロール群は親が子供の固定電極をはずしてしまうため口腔内圧のみを測定した。それ以外のモルモットは口腔内圧のみを測定した。その結果、以下の結果を得た。
1.吸啜終了時期はコントロール群生後22.8日、固形食群25.4日、粉末食群27.2日、人工乳群25.0日とコントロール群に比べ延長していた。しかし咀嚼開始時期には差が認められなかった。
2.咀嚼リズムは、コントロール群は20まではリズムに乱れがあったが、徐々にリズムが良くなり、30日には規則的に大きな振幅で咀嚼した。
3.固形食群は30日になってもリズムは乱れ、振幅も小さかった。40日になると振幅は大きくなったが、リズムはまだ不規則であった。しかし、生後60日ではコントロール群と差がなくなった。
4.粉末食群は40日でも振幅は小さく、不規則であったが、生後70日ではコントロール群と差がなくなった。
5.人工乳群は40日で振幅は小さかったが、規則性は良かった(タッピング様運動)。その後も生後70日でもコントロール群のように振幅が大きくならなかった。また全身的な発育も劣っていた。
なおこの研究の一部について第34回日本小児歯科学会及び第7回咀嚼学会で発表予定である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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