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1997 年度 実績報告書

モルモットにおける離乳時期、方法が咀嚼機能獲得に及ぼす筋電図学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07838045
研究機関朝日大学

研究代表者

飯沼 光生  朝日大学, 歯学部・小児歯科, 講師 (70184364)

キーワードモルモット / 離乳 / 咀嚼リズム / EMG / 発達
研究概要

過去2年間モルモットの離乳環境が咀嚼機能獲得に及ぼす影響を検討し、モルモットを固形食、粉末食、人工乳で飼育すると咀嚼リズム形成時期がコントロールに比べ遅れること、親モルモットからの分離時期をコントロールに近ずけることにより咀嚼リズム形成時期も早くなること、を明らかにした。そこで今年度は、早期に離乳させた後、再び母獣の元へ戻すことにより、咀嚼機能獲得が早まるかどうかについて検討し、咀嚼機能獲得における感受期、臨界期は存在するのかを明らかにするとともに、咬筋筋電図、顎骨の大きさを測定し、固形食と粉末食で離乳させた場合の影響を検討し、以下の結果を得た。
1、親モルモットから生後3日で分離後、再び親の元へ戻すと、生後14日までに戻せば咀嚼リズム形成時期に影響を及ぼさないが、21日以降であれば15〜20日遅れた。しかし親に戻して離乳させなくても生後60〜70日の間には咀嚼リズムが形成された。このことより、咀嚼機能獲得の感受期は生後21日以前であり、臨界期ははっきりしないことが示唆された。
2、離乳前のモルモットに固形食、粉末食を与えると、咬筋の筋活動は粉末食群では、咀嚼開始後ほとんど変化がなく、水飲みの筋電図に似ていたが、固形食群は咀嚼開始直後はリズムが悪かったものの、その後よくなり、放電時間も長くなった。また、顎骨の大きさは、上顎では差は認められなかったが、下顎では固形食群の方が粉末食群に比べ大きかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 盧兆民、平良梨津子, 玉井良尚、飯沼光生: "モルモットにおける離乳時期が咀嚼機能獲得に及ぼす影響" 小児歯科学雑誌. 35(4). 715-721 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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