1.研究実施結果 (1)既存の購入可能なデータの収集は予算の許す限り行った。また、研究者の所属機関所蔵、及び東京外国語大学付属視聴覚教育センター所蔵の音声・映像データを複写して入手した。入手したこれらのデータの目録を作成した。 (2)予想された既存データ不足を補うため、主として研究代表者の所属機関に勤務する外国人講師等を被験者とし、生の音声データを作成した。 (3)入手した諸データの相互比較・対照研究を設備備品費で購入したコンピューターと簡易的音声分析ソフトウェアで行った。 2.反省と今後の研究課題 (1)既存データはより徹底的に集めるつもりであったが、主として予算及び搬入時期の制限により、もっぱらわが国の出版社により出版・販売されているデータに限らざるを得なかったことが最も残念である。したがって作成したデータ目録の内容は未だ貧弱であることを否めない。 (2)作成できた生データの量は少なく、またその録音状態は必ずしも理想的とは言えない。そのままの形では相互比較・対照に不適と言わざるを得ない。 (3)使用した簡易的音声分析ソフトウェアの制限から、精密な分析は不可能であった。より性能の良い音声分析機の入手が必要である。
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