研究概要 |
葉緑体NDH複合体の活性を欠くシロイヌナズナcrr23変異株を単離解析した。CRR23はシアノバクテリアのNdhLと相同生を示すが、膜貫通ドメインを一つ多く持つ。CRR23はNDH複合体の蓄積に必須で、またNDH複合体もCRR23の蓄積に必須であった。CRR23はNdhHとBN-PAGEで共同を共にした。CRR23はNDH複合体のサブユニットでシアノバクテリアのNdhLのオルソログであると結論した(Shimizu, et. al.,2008)。 NDH複合体は、BN-PAGEで1000kDaを越える巨大な複合を形成する。この複合体は、PSIのサブユニットを含み、NDH複合体を欠く変異株では、この複合体のバンドは低分子側にシフトする。さらに、ショ糖密度勾配遠心により、NDH複合体はPSIと超複合体を作ることを明らかにした。またNDH複合体はエチオプラスト内に単体として存在するが、光照射後48時間以内にPSIと複合体を形成した。
|