研究概要 |
ソフトコーラルによる石灰化機構の解明と地球環境変動に対する応答と役割について解明するために、以下の課題について追究した。 1.野外調査 1)琉球列島および周辺地域のサンゴ礁におけるソフトコーラルの分布調査と試料採取瀬底島・沖縄本島および比較のためにMartin島(バングラデシュ)において野外調査を実施した。 2.室内における試料処理およびin Vitro実験 1)骨片の摘出と形態観察、鉱物組成・化学組成の分析 ラーマン顕微鏡、X専科回折および近接場顕微鏡による観察をおこない、論文発表をおこなった。(accepted by J. Crystal. Growth 2008) 2)骨片中の有機基質の抽出と基質タンパクの同定 電気泳動法により分離した4種のタンパク質について酵素反応試験し、成果を論文発表した。 (31th International Symposium on capillary Chromatography & Electrophoresis at New Mexico USA Vov. 28-30, 2007、 Marine Biotechnology 10, 31-38 (2008)) 3)ソフトコーラル骨片中の炭酸塩結晶に与える基質タンパクの効果の研究 1)ソフトコーラルの骨片から抽出された溶解性のタンパク質を共存させてin Vitroの実験をおこない、海水環境に置いてMgカルサイトの形成に強い効果をもつことがわかった。(論文投稿中である)
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