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2008 年度 実績報告書

遺伝子発現情報を用いたマラリアの病原性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07F07418
研究機関京都大学

研究代表者

五斗 進  京都大学, 化学研究所, 准教授

研究分担者 DIEZ RUIZ Diego  京都大学, 化学研究所, 外国人特別研究員
キーワードマラリア / Plasmodium falciparum / 抗原変異 / 超可変領域 / 配列アライメント / 遺伝子ファミリー / ゲノム / データベース
研究概要

マラリア原虫がホストに侵入し病原性を確立するためには、ホストの免疫システムから逃れる仕組みが重要である。この仕組みに深く関わっていると考えられている因子の一つが抗原変異遺伝子ファミリーである。抗原変異遺伝子ファミリーは通常数十から多いものでは百以上の遺伝子からなり、それぞれが大きく異なる超可変領域をその遺伝子配列内に持つ。この可変領域がちょうど抗原部位にあたり、マラリア原虫ではvar遺伝子やrifin遺伝子ファミリーが、時期や場所によって働く遺伝子を入れ替えることにより、ホストの免疫システムから逃れることができると考えられている。
本研究では、抗原変異と病原性との関係を明らかにするための解析をサポートするために、抗原変異データベースvarDB(http://www.vardb.org/)を構築している。昨年度までに、ゲノムから抗原変異遺伝子ファミリーを探索する方法を確立したので、本年度はさらにそれを拡張し、GenBankとゲノムプロジェクトデータベースを用いて配列データを取得し、さらに配列モチーフ情報と文献情報を組み合わせてフィルタリングすることにより、より精度の高い配列取得方法を実装した。varDBには、2009年3月の時点で25種の病原生物から39の遺伝子ファミリーの情報が登録されており、今後も本手法を適用することにより、生物種、遺伝子ファミリー、遺伝子配列の数を定期的に増やす予定である。
非コード領域の解析は、データ取得方法も含めて継続的に進めているが、報告できる成果までは得られていない。また、遺伝子発現情報の解析に関しては、共発現遺伝子を抽出した後に文献から抽出したデータと組み合わせて解析する仕組みを構築し、ヒトの疾病に関するデータ解析への適用を検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] varDB : a pathogen-specific sequence database of protein families involved in antigenic variation2008

    • 著者名/発表者名
      Hayes, C. N., Diez, D., Joannin, N., Honda, W., Kanehisa, M., Wahlgren, M., Wheelock, C. E., Goto, S.
    • 雑誌名

      Bioinformatics 24

      ページ: 2564-2565

    • 査読あり
  • [学会発表] A framework for mining GenBank : implementation for the varDB project2008

    • 著者名/発表者名
      Diego Diez, C Nelson Hayes, Nicolas Joannin, Minoru Kanehisa, Mats Wahlgren, Craig E Wheelock, Susumu Goto
    • 学会等名
      19th International Conference on Genome Informatics (GIW)
    • 発表場所
      Australia
    • 年月日
      20081201-20081203
  • [備考] varDB

    • URL

      http://www.vardb.org/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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