研究課題
1)昆虫の概日時計の多様性を比較するために2種のコオロギをつかってその脳の概日振動にかかわる要素のクローニングとマッピングを時計に関連する蛋白質をターゲットにして行った結果、種の多様性があきらかになった。多くの時計遺伝子でアンチセンスRNAが発現する証拠を示した。2)インドールアミン代謝系の要素が時計の出力系に共存することを示した。3)インドールアミン代謝系の要素がPDFやPTTHの発現細胞に共存することを示す証拠をえた。4)これら内分泌的な出力にはsmall G-proteinのひとつRab蛋白質が関与することがわかった。5)光の入力系の因子をクローニングし、抗体を作り、この発現部位を探索した。網膜外受容体の存在を示唆した。6)コオロギやゴキブリの睡眠の特徴を調べた。脳波の発生を示唆するデータを得た。7)ヲルバキアの感染によって、種の生殖隔離が壊れる系を用いて、交雑が、生育速度、走行リズムや虫鳴にあたえる影響を観察し、genomic imprintingを示唆するデータを得た。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
Cell and Tissue Research 331
ページ: 435-446
J Insect Physiol 53
ページ: 418-427
J. Insect Physiol. 53, 418-427. 53,