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2007 年度 実績報告書

造山帯ざくろ石かんらん岩:中国大陸リソスフェアーマントルの形成と進化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07F07714
研究機関京都大学

研究代表者

小畑 正明  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授

研究分担者 DIRK Spengler  京都大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
キーワード中国 / 大陸地殻リソスフェア / 超高圧 / ざくろ石かんらん岩 / 離溶ラメラ / 輝石 / マントル
研究概要

中国山東省Sulu地域で2007年5月に中国側共同研究者のJ.J,Yang博士とフィールドワークを行い、ざくろ石かんらん岩をはじめとするマントルサンプルを採取した。申請者は採取したサンプルについて、顕微鏡観察を行い、特に輝石の微細構造をSEMとEPMAを用いて詳細な観察・分析を行った。特に輝石離溶ラメラの化学分析により、ラメラの形成は従来提唱されていた大陸衝突による超高圧変成作用とは無関係であり、より古い時代にマントル深部(170km)で高温マントルが冷却時に形成されたということを確認できた。この成果は本年の地球惑星科学連合大会で発表予定である。また金沢大学でレーザーICP-MSにより、輝石微細組織の微量元素存在殿パターンを得、これらの岩石がREEについて著しく枯渇していることを確認することができた。全岩化学組成及び同位体年代を得るために18個のサンプルの粉試料を作成し、別府の京大地球熱学施設で分析の準備を行っているところである。もう一つのフィールド、北部Qaidam地域については、2007年8月にフィールドワークを計画、準備していたが、直前に、中国側の軍事演習のため外国人が立ち入り禁止となり、実施不可能となった。幸いYang博士達は調査することができたので、2008年3月に本人はYang博士の所属する北京のアカデミーを訪問し、2007年時のフィールド情報の教示を受け、サンプルを検鏡し議論したうえ、必要とするサンプルをゆずり受けることができた。現在それらの取得できた新しいサンプルについて薄片作成と分析準備を進めているところである。この間、2007年9月には学位論文(ノルウェーのざくろ石かんらん岩)の内容の一部を日本鉱物科学会で発表し、また印刷原稿2編の作成も行い、2008年5月現在投稿中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Long-lived and cold continental subduction of Baltica towards 200km depth2007

    • 著者名/発表者名
      Spengler, D., Brueckner, H.K., van Roermund, H., Drury, M.R
    • 学会等名
      日本鉱物科学会2007年度年会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2007-09-23

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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