言語の重複および一般重複演算に関して、研究分担者は語の書換え系の研究手法を用い言語クラスの正規性の保存に関しての研究を行った。研究内容は、研究発表欄記載の論文で公刊されている。上記の研究課題に関し、研究代表者も一段階の重複演算の適用によるチョムスキー言語階層の正規性および文脈自由性の保存に関する研究を行った。文脈自由性の保存に関しては最初の予想とは異なる意外な結果が得られた。研究内容は、研究発表欄の論文で公刊きれている。これら研究代表者および分担者による研究はそれ自身理論的に興味のあるものであるが、DNA計算理論に於けるアルゴリズムの研究にも応用され得る。 研究代表者と研究分担者による共同研究として、ヘアピン演算に関する研究を行った。この研究もDNA計算理論にかかわるものであり、DNA計算アルゴリズムの研究に応用され得る。研究内容は、研究発表欄記載の論文で公刊されている。 そのほかの研究として、研究代表者による原始語からなる言語がある種のマルクス文脈言語になることを証明した論文1編と非決定性有向オートマトンの最短語に関する2編の論文かおりDiscrete Mathematics 308(2008)およびActa Cybernetica 18(2008)に公刊された。 さらに研究分担者により、新しいタイプのプッシュダウン・オートマトンが導入されその構造と言語受理能力の研究が行われた。この研究により、文脈自由言語と文脈依存言語のクラスの中間にある新しい言語クラスが導入された。研究内容は、研究発表欄に記載されている国際会議で発表された。
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