日本および諸外国において公表されている水資源管理に関わる文献や資料に基づいてこれまでの主張や論議を整理するとともに、生物多様性条約の下の生態系アプローチおよび伝統的利用管理手法、また、ラムサール条約の下の湿地管理と地元住民の福祉との関係について分析を進めた。 また、国内の関連する研究者やNGOなどにヒアリング調査を行うとともに、今後の研究協力を円滑に進めることができるように人的ネットワークの確立に努めた。特に、地球環境戦略研究機関の水管理に関する研究プロジェクトチームにヒアリングとともに研究打ち合わせを行った。また、ベトナムハノイにおけるアジア湿地シンポジウムや九州国連研究会において研究報告を行い、意見交換を行った。そのほか、国連大学高等研究所において研究会を開き、この研究のテーマについて討論するとともに、コメントや提言を受けて、研究計画の改善と向上に努めた。 なお、受入研究者との打ち合わせ及びアドバイス並びに以上からのコメントを受けて、特別研究員はアジア地域における湿地管理と地元住民の生計確保というサブテーマを組み入れ、アフリカ地域で現地調査を行い比較分析を行った。
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