本年度は、英語圏での発表を中心に研究活動を行った。2007年6月よりオーストラリア連邦・キャンベラのオーストラリア国立大学で研究を行った。そこでは、7月に開催されたオーストラリア日本学会の大会に参加し、"Developmentalism:Movement and Policy in Postwar Japan"と題するパネルを、安藤丈将(早稲田大学)氏やマーク ウィンチェスター氏と共に組織した。そのパネルにおいて、"Wartime Economic Geography and Postwar Economic Development"というテーマで報告し、ギャバンマコーマック氏(オーストラリア国立大学)やヴェラ マッキー氏(メルボルン大学)らオーストラリアの日本研究者と議論を行った。その後、キャンベラで開催された北東アジアをめぐる国際会議では。主催のテッサ モーリス スズキ氏(オーストラリア国立大学)の組織に協力し、ティモシー ツー氏(当時シンガポール国立大学、現在は香港中文大学)や宋安鍾氏(金沢大学)らと議論を行った。日本での活動としては、小林英夫氏(早稲田大学)や米谷匡史氏(東京外国語大学)らとの論文集出版の計画をすすめた。1930年代め日本におけるアジア社会をめぐる議論がテーマとなる予定である。
|