小林英夫(早稲田大学)、石井知章(明治大学)、米谷匡史(東京外国語大学)を中心とする「1930年代のアジア社会論」をテーマとする研究会のメンバーとして発表・執筆を行った。2008年2月につづき、2009年1月に研究集会が早稲田大学にて開催され、そこでの議論に参加した。社会評論社より三氏を編者として論集を刊行することを予定しており、「板垣与一と海軍省調査課」と題する論文を寄稿している。 昨年度に引き続き博士論文の提出にむけ、執筆を行った。そこでは、板垣与一のライフヒストリーを軸として、戦時期の社会改造や経済・植民政策をめぐる議論および軍による知識の動員、戦後のアジア研究の再建と経済復興、これらの連関が検証される予定である。これらの論文の一部について研究発表を行った。
|