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2008 年度 実績報告書

自由群の自己同型群の組み合わせ群論的,位相幾何学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07J00651
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 隆夫  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教

キーワード代数的位相幾何学 / 自由群の自己同型群 / 群のコホモロジー
研究概要

自由群の自己同型群のJohnson準同型に関する研究を行い,特に,IA-自己同型群の降中心列とJohnson filtrationの違いについてBurau表現を通して考えることでいくつかの結果が得られた.具体的には,これらの違いは(もし存在するならば)Burau表現の核に含まれることを示し,特に次数が3の場合には,降中心列とJohnson filtrationはBurau表現の像上では一致することが分かった.現在は,この手法を応用して,Burau表現よりも多くの情報をもつGassner表現に対して同様の結果が得られないか研究中である.
一方,自由群の自己同型群のねじれ係数コホモロジー群の計算については,IA-自己同型群のアーベル化を係数とする場合の,1次元コホモロジー群を計算することができた.これには,Nielsenによって得られている,自由群の自己同型群の表示を用いた.森田茂之及び,河澄響矢による最近の研究によって,この1次元コホモロジー群には本質的に相異なる2つの非自明なコホモロジー類が存在することが知られていたが,今回の結果により,この2つの元が1次元コホモロジー群を生成していることも分かった.さらに応用として,第1Johnson準同型が,自由群の自己同型群全体に,ねじれ準同型として拡張しないことも分かった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The cokernel of the Johnson homomorphisms of the automorphism group of a free metabelian group2009

    • 著者名/発表者名
      Takao Satoh
    • 雑誌名

      Transactions of American Mathematical Society 361

      ページ: 2085-2107

    • 査読あり
  • [学会発表] 自由メタアーベル群の自己同型群のJohnson準同型の余核について2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤隆夫
    • 学会等名
      日本数学会, 2008年度秋の年会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2008-09-24

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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