研究課題
CD1aトランスジェックマウスの基礎的解析我々が作成したCD1aトランスジェニックマウスを解析したところ、表皮ランゲルハンス細胞および胸腺皮質においてCD1a分子がタンパクレベルで発現している事をフローサイトメトリーおよび免疫染色で確認した。また、BCG菌を皮下免疫しかCD1aトランスジェニックマウスにBCG菌由来総脂質を皮下に再投与し、脾臓細胞を回収した。さらにこの肺臓細胞をCD4陽性T細胞またはCD8陽性T細胞を分離し、インターフェロンγのELISPOTアッセイを行った。CD4陽性T細胞を用いた群において、BCG菌由来総脂質によるスポットの増加が確認され、このスポットは抗CD1a分子抗体によって減少した。このことから、このCD1aトランスジェニックマウスではBCG菌由来の脂質に対するCD1a拘束性T細胞が存在していることが実証された。このCD1aトランスジェニックマウスを用いて、in vivoにおける脂質抗原の抗原提示能の評価を行った。CD1aトランスジェニックマウスの皮膚をディスパーゼ処理により表皮と真皮に分け、表皮をトリプシン処理行う事でCD1a陽性のランゲルハンス細胞を抽出した。現在、CD1a分子の脂質抗原であるジデオキシマイコバクチン(DDM)特異的なT細胞株を用い、このランゲルハンス細胞の抗原提示能の評価を行っている。
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