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2007 年度 実績報告書

神の歴史と阿呆の歴史-後期中世フランス演劇における世界の記述と詩作技巧

研究課題

研究課題/領域番号 07J02848
研究機関白百合女子大学

研究代表者

黒岩 卓  白百合女子大学, 文学部, 特別研究員(PD)

キーワードフランス文学 / 文献学 / 演劇学 / 抒情詩 / 国際情報交換 / フランス:オランダ:アメリカ / 音楽学 / 修辞学
研究概要

本研究課題の基本構想は、15・16世紀のフランス演劇における二つのジャンル、即ちミステール(聖史劇)とソチ(阿呆劇)における詩作技巧の使用法を、作品の伝承過程を考慮に入れながら検討することよって、当時の情報伝達における韻文の役割を探ろうとするものである。
本年度は15世紀ミステール諸作品、特にアルヌール・グレバンの『受難の聖史劇』及びそのジャン・ミシェルによる改作版、さらに『ドミニコ会設立のミステール』などの研究を行った。この作業の一部を、11月に開催された日本フランス語フランス文学会秋季大会における研究発表、及び同学会誌への投稿(現在審査中)という形で具体化した。
研究対象のもう一方の対象ジャンルであるソチについては、残された印刷本の書籍としての整備度と収録テクストの詩作技巧の彫琢度の関係、加えて上演時の詩作技巧の使用法に関する研究を年間を通して行った。この研究の一部を7月に開催された国際中世演劇学会の第12回総会において発表し、その内容を巡って欧米の研究者と意見交換を行った。特に上演時の詩作技巧の状態に関しては、以上の研究を通じて有力と思われる幾つかの仮説を得ることができ、同じ問題意識を共有した複数のフランス人研究者との共同研究を現在準備中である。
年間を通して国内外の中世・16世紀文学及び演劇研究者たちとの交流・共同研究を活発に行い、特に現在フランス国立科学研究所とアムステルダム大学で準備が進められているフランス中世演劇に関するデータベースの構築作業に参加した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 「アルヌール・グレバン『受難の聖史劇』における詩作技巧-ユダを例に」2007

    • 著者名/発表者名
      黒岩 卓
    • 学会等名
      フランス語フランス文学会・2007年度秋季大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2007-11-11
  • [学会発表] 「伝承媒体、諷刺そして詩形:『年代記作者たちの新しいソチ』(フランス国立図書館・フランス語写本17527)の例)」(フランス語)2007

    • 著者名/発表者名
      黒岩 卓
    • 学会等名
      国際中世演劇学会・第12回総会
    • 発表場所
      リール第三大学(フランス)
    • 年月日
      2007-07-05

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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