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2008 年度 実績報告書

神の歴史と阿呆の歴史-後期中世フランス演劇における世界の記述と詩作技巧

研究課題

研究課題/領域番号 07J02848
研究機関白百合女子大学

研究代表者

黒岩 卓  白百合女子大学, 文学部, 特別研究員(PD)

キーワードフランス立学 / 文献学 / 演劇学 / 抒情詩 / 国際情報交換 / フランス:オランダ / 音楽学 / 修辞学
研究概要

1、後期中世フランス演劇の代表作であるアルヌール・グレバン作『受難の聖史劇』の詩作技巧の研究を前年度に引き続き行い、日本の代表的フランス文学研究誌(日本フランス語フランス文学会編『フランス語フランス文学研究』)において発表した。また、聖人伝と聖史劇の関係の研究を今後進めるための一環として、ルイ9世(聖ルイ)伝とその演劇化に関する小論考を発表した。
2、中世演劇に関する国際会議への招待を受け、フランスのトゥーロン=ヴァール大学において二回の研究発表を行った(内一回はフランスの研究者との共同発表)。この際に行われた研究発表は来年度中に海外研究誌に掲載される予定であり、現在準備中である。また発表後、内容をより深める為に前述『受難の聖史劇』諸写本の閲覧・転写をヨーロッパ各地にて精力的に行った。多種多様な写本を直接閲覧したことは、今後聖史劇研究を続けていく上でも極めて有意義であったといえるだろう。
3、フランスの中世研究誌Medievales演劇特集号への執筆要請を受け、その準備として編集委員・一般中世研究者向けの公開プレゼンテーションに他のヨーロッパ諸研究者と共に参加した(2009年1月17日、パリにて)。この雑誌に寄稿する論文(フランスの研究者との共同執筆)も来年度中に執筆される予定である。
4、フランス中世文学研究に関する入門書(原野昇編『フランス中世文学を学ぶ人のために』世界思想社)のための書評を執筆し、中世文学研究の日本における紹介に努めた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] アルヌール・グレバン『受難の聖史劇』における詩作技巧-ユダを例に-2008

    • 著者名/発表者名
      黒岩卓
    • 雑誌名

      フランス語フランス文学研究(日本フランス語フランス文学会) 第93号

      ページ: 125-138

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 聖王の奇跡とその観衆-ルイ九世の生涯を主題とする二つの聖史劇2008

    • 著者名/発表者名
      黒岩卓
    • 雑誌名

      アジア遊学(勉誠出版) 第115号

      ページ: 84-87

    • 査読あり
  • [学会発表] Les rondeaux dans la performance theatrale : essai de problematisation2008

    • 著者名/発表者名
      Taku KUROIWA
    • 学会等名
      Vers une poetique du discours dramatique au Moyen Age
    • 発表場所
      トゥーロン=ヴァール大学(フランス)
    • 年月日
      2008-11-14
  • [学会発表] Formes fixes : futilites versificatoires ou systeme depensee?2008

    • 著者名/発表者名
      Taku KUROIWA, Darwin SMITH, Xavier LEROUX
    • 学会等名
      Vers une poetique du discours dramatiaue au Moyen Age
    • 発表場所
      トゥーロン=ヴァール大学(フランス)
    • 年月日
      2008-11-14

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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