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2008 年度 実績報告書

メタマテリアルによる局所電磁場制御

研究課題

研究課題/領域番号 07J03900
研究機関京都大学

研究代表者

蓑輪 陽介  京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 特別研究員(DC1)

キーワードメタマテリアル / テラヘルツ / 分光
研究概要

テラヘルツ周波数領域における、メタマテリアル試料の研究に従事している。特にメタマテリアルにおける局所電磁場の理解および制御には、表面モードの研究が必要不可欠と考え、テラヘルツ時間領域全反射減衰分光法を用いた2次元電気磁気メタマテリアルにおける表面モードについての実験解析を行った。一般に、表面モードの性質を実験的に観測するにはエヴァネッセント光を発生させるための全反射プリズムと、そのエヴァネッセント光と相互作用する試料面との距離を制御しつつ何度も全反射光を測定する必要があり、さらにその測定結果から表面モードの情報のみを取り出すのは非常に困難である。これらの困難を解消する新たな解析手法を考案し研究成果として発表した(International Workshop on Optical Terahertz Science and Technology 2009(OTST 2009))。また、現在この研究に関しての論文投稿の準備を行っている。
本質的に異方性のある2次元的なメタマテリアルにおいては局所場自身にも強い異方性があり、励起の仕方によってその性質が大きく異なると予想される。従って表面モードの局所場の性質を理解するためには、平面波的解析でなく表面モードそのものを正確に理解することが必要となる。実際に前述のような新しい解析方法を適用した結果、平面波に対しては電気的応答と磁気的応答の両方を示すメタマテリアルが、電気的な表面モードのみを持つことを見出した。この結果についての理論面からの解析も現在行っているところである。これらの表面モードの詳細な理解はメタマテリアル局所電磁場の制御の基礎となる重要な研究であると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 2次元メタマテリアルにおける表面ポラリトン励起2009

    • 著者名/発表者名
      蓑輪陽介
    • 学会等名
      日本物理学会第64回年次大会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      20090327-20090330
  • [学会発表] Surface polariton resonance in two-dimensional electric and magnetic metamaterials2009

    • 著者名/発表者名
      蓑輪陽介
    • 学会等名
      International workshop on optical terahertz science and technofoly 2009
    • 発表場所
      米国カリフォルニア州
    • 年月日
      20090307-20090311

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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