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2007 年度 実績報告書

視床下部-下垂体血管系の形成メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 07J05144
研究機関静岡大学

研究代表者

中倉 敬  静岡大学, 創造科学技術大学院, 特別研究員(DC2)

キーワード下垂体 / 下垂体門脈系 / Signal Sequence Trap法 / ラット / delta-like protein 1(D1k1) / 免疫組織化学 / 発生過程 / 網羅的解析
研究概要

下垂体前葉と中葉は発生学的に同一起源であるが,視床下部からの調節システムは大きく異なっている。特に前葉は視床下部-下垂体血管系により,前葉ホルモンの分泌が制御されている。このうち,正中隆起下面に広がる第一次毛細血管叢2前葉内に広がる第二次毛細血管叢をつなぐ下垂体門脈の形成因子やメカニズムについでは未だ明らかなっていない。こめため,ラット発生過程において,下垂体門脈の形成が見られ始める胎齢13.5日の下垂体からcDNAライブラリーを作製し,分泌性タンパク質と膜タンパク質を網羅的に解析する手法であるSignal Sequence Trap法を行った。550クローンをダイレクトシーケンスし,機能未知因子とすでに血管新生能が報告されている既知分子についてラット発生過程でin situ hybridization法を行い,発現部位の探索を行った。しかしながら,これまでに調べた分子に関して,下垂体門脈が下垂体へ侵入する部位で特異的に発現するものはなかった。したがって,今後は他に得られた因子についてその発現部位の解析を行い,下垂体門脈特異的誘導因子の同定を目指す。その一方で,今回の解析から,delta-like protein 1(DlKl)が豊富に発現していることを明らかにした。DlKlは一回膜貫通型のNotch familyに属する分子であり,脂肪細胞の分化を抑制するなど細胞分化への関与が報告されている。そのため,現在,下垂体門脈系誘導因手の向定を進めつつ,DlKl下垂体細胞会化への関与についても解析している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Possible involvement of brain-derived neurotrophic factor(BDNF)in the innervation of dopaminergic neurons from the rat periventricular nucleus to the pars intermedia2007

    • 著者名/発表者名
      Takashi Nakakura
    • 雑誌名

      Zoological Science 24

      ページ: 1086-1093

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Immunocytochemical and Phylogenetic Analyses of an Arginine Vasotocin-Dependent Aquaporin,AQP-h2K,Specifically Expressed in the Kidney of the Tree Frog,Hyla japonica2007

    • 著者名/発表者名
      Yuji Ogushi
    • 雑誌名

      Endocrinology 148

      ページ: 5891-5901

    • 査読あり
  • [学会発表] ラット下垂体形成過程におけるpreadipocyte factor-1(pref-1)の発現解析2007

    • 著者名/発表者名
      中倉 敬
    • 学会等名
      日本動物学会第78回大会
    • 発表場所
      青森県弘前市弘前大学
    • 年月日
      20070920-22
  • [学会発表] シグナルシークエンストラップ法による下垂体形成因子とホルモン産生細胞堆殖因子の探索2007

    • 著者名/発表者名
      中倉 敬
    • 学会等名
      日本下垂体研究会第22回学術集会
    • 発表場所
      神奈川県湘南国際村センター
    • 年月日
      20070824-26
  • [学会発表] 視床下部-下垂体血管系形成に関与する因子の探索と解析2007

    • 著者名/発表者名
      中倉 敬
    • 学会等名
      神経内分泌学会第34回学術集会シンポジウム
    • 発表場所
      群馬県前橋市ウェルシティ前橋
    • 年月日
      20070804-05
  • [備考]

    • URL

      http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~sbstana/ST-Lab-J.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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