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2008 年度 実績報告書

骨格筋中心核の機能及び出現機構における機械的・電気的刺激又は衛星細胞の役割解明

研究課題

研究課題/領域番号 07J06885
研究機関大阪大学

研究代表者

寺田 昌弘  大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC2)

キーワードmdxマウス / 骨格筋 / 中心核
研究概要

本研究では、Duchenne型筋ジストロフィーのモデルマウスであるmdxマウスの骨格筋であるヒラメ筋を用いて再生筋の指標である中心核の特性を解明することが目的である。筋線維は巨大な多核細胞であり、成熟した筋線維では筋核は周辺に分布している。しかし、未熟な筋線維や再生過程にある筋線維では中心部に筋核が観察される。そのため、一般的には中心核を持った筋線維は新生・再生筋線維の指標と考えられている。
本年度は、骨格筋に活発な再生・崩壊サイクルを持ったmdxマウス骨格筋における筋核分布の違いによる筋線維の形態的な特徴を比較することによって、中心核を持った筋線維が分化段階に違いがあるか否かを検討した。サンプル採取後、筋横断切片ならびに単一筋線維において抗体染色を行い、全筋線維数、筋線維横断面積、筋線維長、筋核分布、活動期ならびに静止期筋衛星細胞数、神経筋接合部サイズならびに数、筋核横断面積を共焦点レーザー顕微鏡を用い分析した。その結果、筋核分布に関わらずmdxマウスヒラメ筋線維において多くの形態的性質には違いはなかった。従って、中心核を有していても必ずしも新生・再生筋線維でないことが示唆された。中心核のapoptosisと周辺核の新生が起きている可能性も否定された。核周辺の微細構造には顕著なエビデンスは認められなかったが、単一筋線維における全筋核数は筋核分布の異なった筋線維において差はなかったことから、筋線維内での筋核移動が示唆された。
これらの結果は筋再生過程における筋核分布の生理学的意味の解明につながる可能性を示唆するものである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] mdxマウスヒラメ筋における過負荷の影響2008

    • 著者名/発表者名
      寺田昌弘
    • 学会等名
      第16回日本運動生理学会大会
    • 発表場所
      奈良
    • 年月日
      20080802-20080803
  • [学会発表] Effects of mechanical overloading on the properties of soleus muscle fibers, with or without damage, in mdx and wild type mice2008

    • 著者名/発表者名
      寺田昌弘
    • 学会等名
      10^<th> ESA Life Sciences Symposium, 29^<th> Annual ISGP Meeting, 24^<th> Annual ASGSB Meetnig, ELGRA Symposium
    • 発表場所
      Angers, France
    • 年月日
      20080622-20080627

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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