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2008 年度 実績報告書

東アジア海域世界のなかのイスラーム-中国への国書と航海安全の信仰

研究課題

研究課題/領域番号 07J07120
研究機関東京大学

研究代表者

三王 昌代  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード蘇禄(スールー) / ジャウィの文書 / 漢文への翻訳 / 文言の比較 / 東アジア交渉史 / 地域文化研究
研究概要

蘇禄(スールー)は東南アジア島嶼部に位置し、入手可能な資料が極めて少ないとれるだけでなく、中国との交渉において「外国文字」を用いていた地域でもあり、これまで当時の文書の内容に関する研究はほとんど行われていない。申請者は、東アジア・東南アジア世界に関する相互交渉・相互認識の実態や独自性を明らかにする必要があると考え、18世紀においてスールーと中国のあいだに交わされた国書に着目して研究を進めた。ジャウィの文書解読のため、マレーシア国民大学・マラヤ大学などを訪れて諸情報・資料収集を行った。スールーから中国に届けられた現地語の文書、すなわちジャウィの文書の解読を進め、漢訳されて上奏された文書などをはじめとする漢文資料との比較検討を行った。その結果、おもにマレー(ムラユ)語のジャウィが用いられていたことや、漢文になる段階で文言の置き換え・書き換えが行われたり、ジャウィの文書にはなかった皇帝賛美の文言が加えられていたりしたことなどが分かってきた。現在、このスールーと中国とのあいだの文書往来に関し、研究成果を纏める作業を行っている。また、中国福建省泉州でのフィールドワークの成果は、2008年度日本社会科教育学会で、「泉州(中国福建省)に残る文化交流・交渉の跡を辿る」(滋賀大学教育学部、10月11日、二谷貞夫先生と)と題して発表した(発表要旨は、『日本社会科教育学会全国大会発表論文集』第4号、2008年10月、88-89頁に掲載)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 泉州(中国福建省)に残る文化交流・交渉の跡を辿る2008

    • 著者名/発表者名
      三王昌代, 二谷貞夫
    • 学会等名
      日本社会科教育学会
    • 発表場所
      滋賀大学
    • 年月日
      2008-10-11

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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