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2008 年度 実績報告書

持続可能な地域公共施設ネットワークの維持のための公共施設再整備手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07J07660
研究機関首都大学東京

研究代表者

柳渾 一希  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 特別研究員(PD)

キーワード施設予約システム / アンケート調査 / 多重ボロノイ / 介在機会モデル / シミュレーション / 最適配置 / 統廃合
研究概要

本年度は,昨年度までのシミュレーションモデル・数理モデルに主に基づいていた研究を発展させ、地域公共施設の再整備に取り組むためのより実証的な研究を実施した。第一に、電子自治体の推進のなか近年の自治体に急速に普及している公共施設予約システムについての研究を行った。この予約システムによれば、施設の利用目的や利用頻度などの施設需要などを精緻に把握できるため、ここから得られる情報をもとにした、新たな公共施設管理手法の開発も可能であると思われる。このため、アンケート調査により現状の予約システムの普及状況を把握し、今後の公共施設管理についての見通しをたてた。第二に、昨年度開発した競合して立地する施設と他施設との利用圏の重なりの影響を考慮した施設利用者密度の幾何学的分析手法に基づく重要構造分析モデルを実際の観測データをもって検証した。具体的には、鈴木ほか(利用者の選好に立脚した通所型高齢者施設の利用構造と配置の分析、日本建築学会大会学術講演梗概集、F-1、pp.649-650、2002)により観測された高齢者福祉施設の利用者分布の状況を、多重ボロノイ図にもとづき解析し、開発した分析手法の有用性を示した。第三に、昨年度開発した施設再配置モデルを再検討し、施設閉鎖とともに施設移転を考慮した最適配置シミュレーションにより最適な施設統廃合についての試算を行った。この際、地域の将来人口・公共施設の建築年数・公共施設の空室率の3要素のうち、いずれの要素から優先順位をつけるかにより、閉鎖・移転施設の組合せにより統廃合後の施設利用者の負担が大きく変わることを確認した。同モデルは統廃合計画の効果測定にも有用である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Public services reallocation method from the viewpoint of functional layout2008

    • 著者名/発表者名
      Kazuki YANAGISAWA Tohru Yoshikawa
    • 学会等名
      The 7th International Symposium on Architectural Interchanges in Asia
    • 発表場所
      北京(中華人民共和国)
    • 年月日
      20081000
  • [学会発表] 公共施設予約システムの普及状況2008

    • 著者名/発表者名
      柳澤一希, 吉川徹
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      20080900

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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