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2008 年度 実績報告書

18世紀末イングランドにおける教訓派作家の教育活動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07J11857
研究機関青山学院大学

研究代表者

岩下 誠  青山学院大学, 文学部, 特別研究員(PD)

キーワード子ども / 福祉 / 教育 / リテラシー / 民衆教育 / 日曜学校 / 教育社会史 / イギリス
研究概要

1資料・史料蒐集と読解:前年度蒐集した史料の整理と分析読解はおよそ7割程度が終了した。国内で可能な史料収集も継続して行い、収集した史料の5割程度の読解を完了した。2研究論文の執筆その他:子ども史研究に関するレヴューを執筆し、青山学院大学教育学会紀要に発表した。また、日本教育学会からの依頼原稿としてローソン&シルバーの翻訳を紹介した。3学会発表その他:比較教育社会史研究会「福祉と教育」若手部会のコーディネーターとして、2008年度に4回の研究会を組織した。また、その第二回研究会において、1の史料読解をもとに、日曜学校の歴史的意味について、研究史の整理と事例研究を兼ねた報告を行った。4研究交流その他:9-10月に渡英し、複数の研究者と交流し、研究上の助言を受けるとともに、在外研究のための打ち合わせも行った(2009年度からバーミンガム大学で在外研究を行うことが決定した)。5研究成果の意義と重要性:紀要論文の意義は、90年代以降の新たな子ども史研究、とりわけ社会福祉史に関わる研究をレヴューすることによって、いわゆる「子どもの発明」(アリエス)という社会構築主義的図式の限界を指摘するとともに、現代のポストモダン的教育学理論が持つ非歴史性を批判したことにある。図書紹介では、教育社会史研究の記念碑的著作の邦訳を紹介し、誤訳等も指摘しつつ、その意義と限界を研究史上に位置づけ、その後の教育社会史の研究動向も簡単に紹介した。両者はともに、本研究の理論的視座の構築作業の一環を成す。報告は、前年度および今年度に収集した史料に基づいた実証研究である。18世紀の民衆教育運動と19世紀公教育の関係というイギリス民衆教育史における未開拓の領域を、地域エリート(女性)の活動を通じて部分的ではあるが明らかにしたものである。これは本研究全体の中核のひとつをなす。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 現代の子ども期と福祉国家-子ども史に関する近年の新たな展開とその教育学的意義-2009

    • 著者名/発表者名
      岩下誠
    • 雑誌名

      青山学院大学教育学会紀要『教育研究』 53

      ページ: 43-55

  • [雑誌論文] ジョン・ロースン、ハロルド・シルバー著、北斗・研究サークル訳、『イギリス教育社会史』(図書紹介)2008

    • 著者名/発表者名
      岩下誠
    • 雑誌名

      教育学研究 75(1)

      ページ: 128-129

  • [学会発表] 「改革の時代」の福祉と教育-ブレントフォード日曜学校を事例として-2008

    • 著者名/発表者名
      岩下誠
    • 学会等名
      比較教育社会史研究会「福祉と教育」若手部会
    • 発表場所
      青山学院大学
    • 年月日
      2008-09-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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