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2007 年度 実績報告書

2D-DIGE術を用いたADAMファミリープロテアーゼ標的分子の綱羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 07J45205
研究機関東京大学

研究代表者

白壁 恭子  東京大学, 医科学研究所, 特別研究員(RPD)

キーワードADAMファミリー / シェディング / 2D-DIGE / マクロファージ / LPS
研究概要

私はADAMファミリーと呼ばれる膜貫通型のメタロプロテアーゼによる膜蛋白質の選択的な切断とそれに伴う細胞外領域の放出(シェディング)に興味を持っており、ADAMファミリーによるシェディングへの理解を深めるために研究を進めています。本研究課題では特にマクロファージがLPS刺激を受けた際に誘導されるADAMファミリーにょるシェディングに注目しています。プロテオミクスの手法を用い、LPS刺激を受けたマクロファージでシェディングを受ける膜蛋白質をスクリーニングすることで、いまだ明らかにされていないADAMファミリープロテアーゼの標的分子を同定し、ADAMファミリーの機能に迫りたいと考えています。
今回用いたプロテオミクス手法は2D-DIGE技術です。2D-DIGE技術とは二種類の蛋白質群を異なる蛍光色素でラベルした後に混合し、同時に二次元電気泳動を行ってから蛍光色素を読み取るという方法で、この技術を用いると二つの蛋白質群間で量の異なる蛋白質だけを浮き彫りにする事ができます。この方法を用いてシェディング前後の膜蛋白質群を比較すればシェディングを受ける蛋白質をスクリーニングできると考え実験を行いました。
LPS刺激を受けたマクロファージ培養細胞の細胞膜蛋白質群と、ADAMファミリー阻害剤存在下でLPS刺激を受けたマクロファージ培養細胞の細胞膜蛋白質群を調整し、これらを2D-DIGE技術によって比較して、LPS刺激を受ける事でADAMファミリー依存的に量が減少する膜蛋白質を検索しました。その結果再現性良く目的の挙動を示す膜蛋白質を複数見いだす事ができました。更に培養上清を用いたスクリーニングも試みました。その結果複数の蛋白質がLPS刺激を受ける事でADAMファミリー依存的に培養上清に放出される事を確認する事ができました。これらの蛋白質の分子量は既知のADAMファミリー標的分子とは異なっており、新規の標的分子であると考えられました。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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