研究概要 |
歯周病を引き起こすPorphyromonas gingivalis において、特に重篤な歯周病を引き起こすことが報告されているII型線毛株(OMZ314株)の代表的な病原因子であるGingipainファミリ-(RgpA, RgpB, Kgp)の遺伝子配列の取得およびその欠失株の作製を試み、以下に述べる2点において成果が得られた。 1)II型線毛株のGingipainは他の線毛株と比較して、Arginine-Gingipain(RgpA, RgpB)では、ほとんど変化が見られなかったがLysine-GingipainではC末端領域のCleaved AdhesionドメインがFN3ドメインに変化していることを見出した。 2)II型線毛株のGingipain欠失株作製において、エレクトロポレーション法、コンジュゲーション法を、トランスフォーメーション法を試みた結果、トランスフォーメーション法による作製方法が最も有効で、他の2つの方法と比較して、200-1,000倍の作製効率が得られることを見出した。
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