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2007 年度 実績報告書

包囲型マイクロホンアレイを用いた音情報の解析と抽出

研究課題

研究課題/領域番号 07J55071
研究機関東北大学

研究代表者

岡本 拓磨  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワードBlind Channel identification / Filter bank / Microphone array / Acoustic MIMO / Sound Field reproduction
研究概要

今年度は,研究実施計画に基づき,境界上の音圧情報から内部音源と各マイクロホンまでの伝達関数をMIMO技術によって推定する手法(=アルゴリズム考案)についての検討を行った.
本研究では,40kHz以上のサンプリング周波数での音情報の保存・解析が必要である.そのため,推定する室内伝達関数(=室内インパルス)は残響時間が0.1秒程度であっても4000〜5000と大変大きいタップ数となり,推定が困難となる.専攻研究を見ても,このような長いインパルス応答を忠実に推定できている研究は未だ存在していない.そこで,本研究では,157チャネルという超多チャネルの収音データからタップ数の長いインパルス応答の推定についての検討を行ってきた.インパルス応答のタップ数が長いという問題については,フィルタバンクによるサブバンド信号処理に着目し,この間研究を進めてきた.フィルタバンクによって信号を複数の帯域に分割し,帯域ごとにインパルス応答を推定し,最後に全帯域を再合成して全体のインパルス応答を推定する.
フィルタバンクによるサブバンド信号処理で重要となるのが,信号を分割するアナライズフィルタの設計,および信号を再合成するシンセサイズフィルタの設計,再合成された際の完全性,遅延である.3月の時点ではまだ具体的なフィルタは完成していないが,この間は超多チャネル,推定する応答は室内インパルスという条件において最適なフィルタバンクの検討,設計について取り組んできた.
また,上記の理論検討と平行して,実験準備も進めてきた.今年度は,音圧調整の際に必要な騒音計,音源信号を出力するスピーカを購入し,収音のための環境調整を行った.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Estimation of sound. source positions using a surrounding microphone array2007

    • 著者名/発表者名
      T. Okamoto, R. Nishimura and Y. Iwaya
    • 雑誌名

      Acoustical Science and Technology the Acoustical Society of Japan Vol.28 No.3

      ページ: 181-189

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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