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2007 年度 実績報告書

映像音楽の誕生と変遷

研究課題

研究課題/領域番号 07J55611
研究機関立命館大学

研究代表者

尾鼻 崇  立命館大学, 先端総合学術研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード音楽学 / 映画学 / 映像音楽論 / メディア論 / 音楽分析
研究概要

本研究の目的は、映像に付随する音楽に焦点をあて、それを音楽学的見地から考察するものである。本年度は「映画音楽」の成立に大きく貢献した作曲家としてマックス・スタイナー(Max Steiner 1888-1971)を取り上げ、彼のスタイルの確立と変遷を明らかにした。「映画音楽の父」と呼ばれるようにスタイナーは1930年代に台頭しつつあったハリウッド映画において「映画音楽」を変容させ、大衆藝術としての新しい音楽ジャンルを確立した作曲家である。だが、同時に彼にはグスタフ・マーラーより本格的な西洋芸術音楽の教育を受けていた音楽的背景がある。ここからスタイナーの活動には通常、分断されて考察されがちな「正統な」芸術音楽と大衆藝術とを結ぶ方法論があることが考えられる。それを明らかにするために、スタイナーの代表作である『キングコング』(1933)、『男の敵』(1935)、『風とともに去りぬ』(1939)を取り上げ、(1).スタイナーが用いた西洋藝術音楽の技法、(2).スタイナーの作風の確立と変遷、(3).「映画音楽」と西洋藝術音楽の相違の三点を考察した。以上の成果は博士論文「映画音楽の誕生と変遷」として立命館大学に提出済みである。
他方では、GCOE「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ」の一貫として、人文科学としての「映画音楽」研究の成果を基盤とし、テレビゲームとそのサウンドについての研究を行った。本年度は、立命館大学アート・リサーチセンターにおいて実験的に「テレビゲームの映像」と「コントローラーボタン操作情報」を収録し、デジタル・アーカイヴ化の方法論の構築した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 「『キングコング』の映画音楽にみられる「異国」表現2008

    • 著者名/発表者名
      尾鼻 崇
    • 雑誌名

      民族藝術学会学 会誌『民族藝術』 21

      ページ: 89-104

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 映画『男の敵』の音楽分析2008

    • 著者名/発表者名
      尾鼻 崇
    • 雑誌名

      『コア・エシックス』 4

      ページ: 67-79

    • 査読あり
  • [学会発表] 「古典的ハリウッド映画における映画音楽の誕生と変遷-マックス・スタイナーの映画音楽を中心に-」2007

    • 著者名/発表者名
      尾鼻 崇
    • 学会等名
      日本映像学会 第33回全国大会
    • 発表場所
      女子美術大学 相模原キャンパス
    • 年月日
      20070602-04
  • [学会発表] 「Film music and Orientalism-映画音楽とオリエンタリズム-」,2007

    • 著者名/発表者名
      尾鼻 崇
    • 学会等名
      The 5th Conference of the Asian Society of Arts
    • 発表場所
      Ritsumeikan University
    • 年月日
      2007-08-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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