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1998 年度 実績報告書

フィリピン北部と台湾南部の少数民俗の言語学的・人類学的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 08041013
研究機関静岡大学

研究代表者

森口 恒一  静岡大学, 人文学部, 教授 (10145279)

研究分担者 笠原 政治  横浜国立大学, 教育人間学部, 教授 (70130747)
山田 幸宏  姫路濁協大学, 外国語学部, 教授 (00036659)
キーワードイヴァタン語 / イトバヤット語 / イバタン語 / 忌みことば / ツオウ族 / 異族同化 / ブタン族 / 民族生成
研究概要

本年の研究活動は、3年間のとりまとめの年のために基本的には調査報告書作成にあてた。ただ、過去2年間の調査で不備、聞き漏らしがあるために時間的、財政的に許す限り現地調査を行い、報告書作成に役立てた。
森口は、フィリピン共和国、カガヤン州バブヤン島にテキストの校訂とチェックのために赴き、現段階で完全なものにした。また、新たに島の反対側でテキストを口述する事が出来る老人に出会い録音を行った。これは、将来のバブヤン語(イバタン語)のテキストを聞き書きする基本資料になる。
一方、笠原は、台湾南部のルカイ族の系譜のチェックと校訂と中部の嘉義縣の山地に居住するツォウ族の継続的な氏族制の調査を行った。後者の調査では、前回の調査でおぼろげにわかっていたブヌン族のツォウ族の氏族制への同化の明白な資料を収集することが出来た。
昨年の調査で森口が発見したバクネス州サブタン島の漁師ことばと台湾のヤミ族のことばとの関係を「「ヤミ族とは何処の部族なる乎」-フィリピン側の資料に基づいたヤミ族」(『台湾原住民研究』第3号pp.79-108)にまとめ、笠原は、ルカイ族の聞き書き資料と台湾領有の時代の古い資料の対照を行い「伊能嘉矩の時代-台湾原住民初期研究史への測鉛」(『台湾原住民研究』第3号pp.54-78)にまとめた。
森口、山田、笠原3名は、1996、97、98年度の海外調査の報告書としてNarratives,Beliefs and Genealogies.(Shizuoka University)を出版した。その内容は、3年間の調査をもとに森口は、イバタン語の伝説・民話集を、山田は、イトバヤット語の迷信・タブー集を、笠原は、ルカイ族の系譜に関する論文、資料集を作成した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 森口恒一: "「「ヤミ族とは何処の部族なる乎」-フィリピン側の資料に基づいたヤミ族」" 『台湾原住民研究』. 3号. 79-108 (1998)

  • [文献書誌] 笠原政治: "「伊能嘉矩の時代-台湾原住民初期研究史への測鉛」" 『台湾原住民研究』. 3号. 54-78 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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