研究課題/領域番号 |
08041016
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
須藤 健一 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (10110082)
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研究分担者 |
大谷 裕文 西南学院大学, 文学部, 教授 (20112279)
吉岡 政徳 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (40128583)
山本 真鳥 法政大学, 経済学部, 教授 (20174815)
橋本 和也 京都大学, 人間学部, 教授 (90237933)
船曳 建夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90165457)
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キーワード | マレーシアのインド人 / オーストラリアの日本人観 / キリスト教と植民地統治 / 伝統的慣習の創造 / 伝統舞踊(フラ)の復元 / キリスト教の競覇的布教 / 植民地時代の歴史体験 / 反植民地運動 |
研究概要 |
本年度は、オセアニア地域とマレーシアの大学、博物館、古文書館、教会などに保管されている植民地統治に関する公的記録資料や歴史文書などの一次資料の検索及び収集を中心に調査を行った。 1. マレーシアの大学での文献調査では、日本統治時代の現地住民の生活、及びマレーシアとフィジー両国のインド人の植民地時代における地位と役割などについて比較研究を行った。 2. オーストラリア大学と教会での文献調査では、日本の侵略に対するオーストラリア人の評価、フィジーの植民地時代のキリスト教の布教史などについて明らかにすることができた。 3. フィジーとツヴァルの調査では、オセアニにおける慣習と伝統概念が植民地時代とそれ以降の外来の知識や制度との混交によって創造される過程について情報を得ることができた。 4. ニュージーランドの大学と古文書館での文献調査においては、サモアの植民地統治とそれに対する反植民地運動の展開、及びトンガのイギリス保護領時代の土地制度、キリスト教の宗派の布教活動における対立についての資料を収集することができた。 5. ハワイの大学と高等学校の調査では、植民地時代に禁止されたハワイの伝統舞踊(フラ)や詠唱歌の復元とパーフォーマンスを通して、ハワイ人の文化復興の動きを参与観察することができた。 6. パプアニューギニアの調査では、植民地時代にキリスト教が果たした、部族戦争の抑制、医療・福祉・教育活動、交通手段の改善などについての資料を収集できた。
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