研究課題/領域番号 |
08041022
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
庄垣内 正弘 京都大学, 文学研究科, 教授 (60025088)
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研究分担者 |
栗林 裕 岡山大学, 文学部, 助教授 (30243447)
橋本 勝 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (10030165)
菅原 睦 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (50272612)
藤代 節 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (30249940)
林 徹 東京大学, 大学院・人文社会系, 助教授 (20173015)
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キーワード | チュルク語 / ユーラシア / 中央アジア / エイヌ語 / ガガウズ語 / ウイグル語 / ドルガン語 / 危機言語 |
研究概要 |
本研究は今年度で2年目に入り、昨年同様、当初の計画にほぼ沿ったかたちで進行している。昨年度は北ユーラシアを中心にチュルク系極小言語の調査研究を行ったが、今年度は前年度の整理分析にメンバーの一部が携わる一方で、その他は主として中央ユーラシアでの調査研究を進めた。昨年度におこなった研究のとりまとめは順調に進んでおり、今年度の中央ユーラシア地域での調査研究の成果とともにチュルク系極小言語の言語調査データの構築が進んでいる。すなわち、本研究の当初の計画通り、テュルク2大地域についてのデータ集積が進んでいる。また、チュルク系の言語の中で「消滅の危機に瀕した言語(=「危機言語」)」と位置づけられている、もしくは潜在的にその可能性がある言語についての社会言語学的なデータの集積も行った今年度の具体な成果を以下に掲げる。 1.野外調査を含む言語調査;エイヌ語、新ウイグル語、ガガウズ語、トルコ語、ドルガン語、ヤク-ト語 2.文献資料調査を含む言語調査:上記諸言語に加えて、ウイグル語及び突厥語等の古代チュルク語 3.研究討議・情報交換:1997年秋には、中央、北ユーラシアのチュルク系言語に関連した研究会を海外の研究者らを招聘して開催し、研究討議と情報交換をおこなった。 以上の成果は刊行の準備をほぼ了えつつあるが、海外の研究分担者等からの寄稿原稿の校正作業に、予定より時間を要したため、刊行は若干遅れて来年度のはじめになる予定である。来年度は1〜2年度に着手できなかった言語や新たに調査の必要が見込まれた言語を中心にさらに調査研究をすすめたい。
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