研究課題/領域番号 |
08041022
|
研究種目 |
国際学術研究
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
言語学・音声学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
庄垣内 正弘 京都大学, 文学研究科, 教授 (60025088)
|
研究分担者 |
栗林 裕 岡山大学, 文学部, 助教授 (30243447)
橋本 勝 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (10030165)
菅原 睦 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (50272612)
藤代 節 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (30249940)
林 徹 東京大学大学院, 人文社会系研究科, 助教授 (20173015)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
キーワード | チュルク語 / 危機言語 / ヤクート語 / ウイグル語 / エイヌ語 / トラヴァ語 / ガガウズ語 / ハラジ語 |
研究概要 |
本研究課題は1996〜1998年度の3年間にわたり実施されたチュルク系極小言語の調査研究である。その実施過程においては周辺の諸言語との関係にも注目し、また海外の関連分野の研究者等と密な協力関係を築き、多角的な研究成果を上げた。 極小言語すなわち消滅の危機に瀕した言語の調査研究が現在の言語研究における優先課題のひとつであることは、一般に認識されている。中央アジアを中心に東シベリアから小アジアにいたるユーラシア大陸に広く帯状に分布するチュルク語は大きく分類して30の方言をもつが、そのうち20方言はやはり消滅の危機にあるといってよい。 当プロジェクトはそういったチュルク語における言語の変化や使用の状況、ならびに消滅への移行のメカニズムについて言語調査の結果を基に、過去の文字記録をも参照にしながら研究記述した。研究結果は個々の分担者が論文あるいは口頭においてすでに発表してきた。プロジェクト主催のシンポジウムと講演会の開催も合計16回に及び、その内容を一般に知らしめた。 なお、本研究課題の実施期間を終えるにあたり、参加研究者すなわち研究代表者・分担者・協力者がその研究結果の一部を提出してContributions to the Studies of Eurasian Languages(1999年5月刊行予定)のもとにまとめた。内容はヤクート、ドルガン、トワ、の北ユーラシア、新ウイグル、ウズベク、カザフ、エイヌの中央ユーラシア、ガガウズ、トルコ(下位方言)、ハラジの西ユーラシアの各現代チュルク語諸方言、および中央アジアチュルク語の過去の文字記録、さらに周辺言語であるエベンキ語、エベン語、モンゴル語について論じたものである。
|