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1996 年度 実績報告書

古代国家渤海と日本の交流に関する考古学的調査-環日本海における日本道関係遺跡の調査-

研究課題

研究課題/領域番号 08041024
研究機関青山学院大学

研究代表者

田村 晃一  青山学院大学, 文学部, 教授 (30082613)

研究分担者 イブリエフ A. L.  極東大学, 歴史学・考古学・民族学極東研究所, 研究員
ニキーチン Y. G.  極東大学, 歴史学・考古学・民族学極東研究所, 研究員
シャフクノフ E. V.  極東大学, 歴史学・考古学・民族学極東研究所, 教授
ホルディン V. I.  極東大学, 歴史学・考古学・民族学極東研究所, 研究員
藤本 強  東京大学, 文学部, 教授 (60011293)
菊池 徹夫  早稲田大学, 文学部, 教授 (00147943)
宇田川 洋  東京大学, 文学部, 教授 (50107520)
田中 琢  奈良国立文化財研究所, 所長 (40099958)
酒寄 雅志  國学院大学, 栃木短期大学, 助教授 (90187055)
鈴木 靖民  國学院大学, 文学部, 教授 (20052160)
足立 拓朗  青山学院大学, 文学部, 助手 (90276006)
岡内 三眞  早稲田大学, 文学部, 教授 (90093210)
町田 章  奈良国立文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 部長 (90000471)
大貫 静夫  東京大学, 文学部, 助教授 (70169184)
キーワード渤海 / 靺鞨 / 日本道 / 土城 / スイフン河 / クラスキーノ / シニュウスカヤ / スタリロチェンスコイエ
研究概要

1 スタロリエチェンスコイエ土城はスイフン河に面した沖積地に立地している。日本側はロシアの研究者による発掘地点の測量と南側土手の地形測量を行なった。南側土手は全長約180m、高さ2.5mで、中央から東寄りの内外両壁面が共に二段に築成されていることを確認した。また土塁の西端は鍵の手状に南側に曲がり、城内への通路を形成していたように見える。これに対応する側の土塁がスイフン河の浸食によって崩壊はなはだしいので、早急な対応が必要であろうと思われた。なお土塁の外には堀があったと思わせる窪みも認められた。ロシア側の発掘区では上・中・下の三層に分かれた文化層が確認された。このうち上層からまとまって瓦片や礫群が発見されたが、発掘区域が小さいためその詳細は不明である。
2 シニュウスカヤ土城はスイフン河に面した断崖上にある高地性の土城である。日本側は全体の形状測量と石垣付近の発掘、ロシア側はかつての試掘坑の拡張を行なった。残存状況の良い部分の石垣を清掃・測量し、その背後を発掘した。その結果石垣の背後は靺鞨系土器片や骨角器、焼土や炭などを多く含んだ土壌によって固められていたことが認められた。またロシア隊の発掘でも靺鞨系土器が発見されている。このほか初期の渤海系土器も発見された。このことはこの遺跡の成立やその後の経緯について種々のことを想定させるきわめて重要な事実であって、今後この遺跡を集中的に調査する必要があることを認識させた。
3 クラスキーノ土城及び日本道関連遺跡 まず、ロシア側が調査したクラスキーノ土城の調査状況を見学した。ついで日本道関連遺跡の踏査を実施したが、国境に近接しているため、地上調査は充分には行なえなかった。
4 調査期間の最後に現地研究者との研究集会を行い、大きな成果を挙げた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田村晃一,大貫静夫,小嶋芳孝,足立拓朗: "スイフン河流域における渤海遺跡の調査概要(1)" 青山考古. 14(予定). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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