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1998 年度 実績報告書

紅河デルタ村落同族集団に関する社会歴史調査

研究課題

研究課題/領域番号 08041025
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

嶋尾 稔  慶應義塾大学, 言語文化研究所, 専任講師 (90255589)

研究分担者 古田 元夫  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50114632)
松尾 信之  名古屋商科大学, 専任講師 (40308838)
八尾 隆生  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50212270)
桃木 至朗  大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40182183)
桜井 由躬雄  東京大学, 大学院・人文社会系, 教授 (80115849)
キーワードベトナム / 農村 / 習俗 / 合作社 / 同族集団 / 地方文書 / 生態 / 歴史
研究概要

7月下旬から8月上旬にかけてと12月の村落臨地調査で次のような成果が得られた。
1 合作社の変容過程について最新資料が収集された。合作社の権限の縮小と行政村への権限の移行に関する具体的な情報が得られた。
2 古老の聞き取り調査によって抗仏期(1945-54)の村の状況に関するデータが収集された。40年代の村における親仏政権とベトミン政権の攻防が具体的に知られた。また、45年当時の中国国民党軍の進駐に関する証言やフランスによる破壊以前の村の景観や宗教施設についての若干の情報が収集された。
3 革命前から革命後にかけての地主の土地集積に関する資料が発見され、革命初期の土地政策を解明する有力な手がかりが得られた。
4 土地改革期から合作社初期にかけての表彰状類が発見され、村落機構の制度的変遷の年代確定のための有力な資料が得られた。
5 考古学的発掘により、11-12世紀の李朝期段階と思われる大量の陶器が発掘され、居住史の解明が大きく進展した。
6 ハンドオーガーによる土壌調査を行った。その結果、調査地点が完新世の高温期の高位海水時期に旧汀線付近の砂堆列をなしていた時期の堆積物データが得られた。
7 村内における女性労働の初歩的調査を行い、労働時間の配分の概要に関する情報が得られた。
8 ナムディン図書館において、ナムディンの近現代史、郷土史、革命史や合作社関連の刊行物を複写して収集した。
9 ナムディン省博物館の別館に漢籍資料が存在することを知り、その所在を確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 松尾 信之: "ベトナム1合作社による社員諸負担徴収について-紅河デルタのコックタイン合作社の事例から" 東南アジア-歴史と文化. 27. 28-47 (1998)

  • [文献書誌] 八尾 隆生: "黎末北部ヴェトナム村落社会の一断面-ナムディン省旧百穀社の事例" 南方文化. 25. 113-132 (1998)

  • [文献書誌] "百穀社通信第8号" ベトナム村落研究会, 191 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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